葉山日和プロジェクト vol,1 「まえかけ」展

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「まえかけ展」
葉山日和プロジェクト vol,1
 
 
まえかけ展「エプロン」ではなく「まえかけ」と呼んでいます。
 
明治以降西洋のエプロンが日本でも使われるようになりましたが
それより前、室町時代から私たちの生活の中には「まえかけ」
(当時は「前垂れ=まえだれ」)とういものがありました。
 
はじめは腰布として、小袖の上から腰に巻いたそうです。
いろんな時代の中で、一器多用の上手な日本人は、
腰布をさまざまに使ってきました。
腰を冷やさないように、服を汚さないように…
時には、まえかけいっぱいに庭木の実を摘んだり、
風呂敷の代わりにも…。
何より、この一枚の布を巻いて、たくさんの女性が
“服の上に重ねるオシャレ”を楽しんだことでしょう。
 
今回の「まえかけ展」で使ったのは、
手織りや草木染めなどの風合い豊かな布。
ラオス、インド、中国、日本、それぞれの土地の人の手を通して
うまれてきた美しい現代の布です。
[Afa]の服づくりに使われるこれらの布、そのハギレを活かして、
葉山日和プロジェクトの参加者8名が、まえかけをつくりました。
手に取って、布の感触を楽しみながら、腰に巻いてみてください。
 
 
葉山日和プロジェクト
 
 
参加者はみなさん、葉山在住です。
 
“衣食住から、葉山の暮らしを考える”をコンセプトに活動を始めました。
 
「スローライフ」「エコライフ」。
この言葉のなかみ(・・・)って、どんなことでしょうか?
そのなかみ(・・・)を実感できるような、暮らしの中の身近な企画を考えていきます。
 
 
第1回目は、衣食住の「衣」について、“ハギレ”から考えてみました。
[Afa]のアトリエでは、服づくりの過程で、残布がハギレとなります。
これまで毎年「ハギレ市」にて販売してきました。
そして今回、このハギレを形にして、生活の中に活かしたい
という思いから「まえかけ」をつくることになりました。
 
8名の参加者は、専門家もいますし素人もいます。
“生活者”という同じ視点で、一緒に暮らしづくりの活動を行っています。
 
中には、まえかけの針目が泳いでいるものもありますが、
どうぞ温かい目でおつきあいください。
 
 
暮らしの周辺には、
捨ててしまうのがしのびない小さな布をはじめ
タンスの奥にねむったままの布、
古くなった布(服)など、用をもたない布が多いといわれます。
古着回収などにまわす前に、
簡単に縫い接いで、まえかけやふろしきなどにしてみては…。